LiSAは「アニソン歌手じゃない!」発言の真相。有名な曲の裏にあったロック魂の葛藤

『鬼滅の刃』の「紅蓮華」や「炎」で、今や世界的な歌姫となったLiSAさん。パワフルな歌声と圧巻のパフォーマンスで、多くのファンを魅了し続けています。

「アニソンの女王」とも呼ばれる彼女ですが、かつて「アニソン歌手と呼ばれたくない」と強く思っていた時期があったことをご存知でしょうか?

この記事では、LiSAさんのその発言の真相に迫ります。ロックミュージシャンを夢見た少女のプライド、アニメソングとの出会い、そして葛藤を乗り越えた現在の心境まで。彼女の音楽の根底に流れる熱い魂を紐解いていきましょう。

目次

「私がやりたい音楽じゃない」デビュー当時の葛藤と拒絶

LiSAさんの「アニソン歌手じゃない」という発言は、メジャーデビューを果たした2010年代初頭にまで遡ります。

もともと彼女のルーツはパンクロック。高校時代にバンドを結成し、上京後もインディーズシーンで活動していましたが、なかなか芽が出ない日々が続いていました。

そんな時、レコード会社から舞い込んだのがアニメの挿入歌のオファー。しかし、LiSAさんは「私がやりたい音楽じゃない」と、この話を頑なに拒否したそうです。

当時の彼女にとって、アニメソングを歌うことは、自分が目指すロックミュージシャンとしての道から外れることを意味していました。レコードジャケットがアニメのキャラクターになることにも抵抗があり、イメージが固定化されることを強く恐れていたのです。

このエピソードは今もファンの間で語り草となっており、SNSでは「LiSAって本人はアニソン嫌いなんだよね」といった投稿が定期的に見られます。

LiSAが本当に目指した夢 – ロックへの熱い想い

LiSAさんが本当に目指していたのは、純粋なロックミュージシャンとしての成功でした。

アヴリル・ラヴィーンやLOVE PSYCHEDELICOに衝撃を受け、ロックの世界にのめり込んだ少女時代。彼女の音楽の原点は、ライブハウスで汗を流したインディーズバンドでの活動にあります。

しかし、彼女の運命を大きく変えたのが、2010年のアニメ『Angel Beats!』との出会いでした。作中バンド「Girls Dead Monster」の歌唱担当に抜擢され、「LiSA」としてメジャーデビュー。これが、彼女が「アニソン歌手」として世に出るきっかけとなります。

皮肉にも、彼女の知名度を押し上げたのはアニメのタイアップ曲でした。「oath sign」(Fate/Zero)や「crossing field」(ソードアート・オンライン)、そして社会現象を巻き起こした「紅蓮華」など、LiSAさんの有名な曲の多くはアニメと共にあります。

自分の夢と現実のギャップ。その狭間で、彼女は長く苦しむことになりました。

「アニソンは十字架」から「誇り」へ。現在の心境の変化

「アニソンは私にとって十字架だった」。過去にはそんな風に語っていたLiSAさんですが、2025年現在、その心境には大きな変化が見られます。

数々のアニメ作品と真摯に向き合い、世界中のファンと繋がる中で、アニメソングが持つパワーと素晴らしさを実感。今では、アニメとの出会いをポジティブに受け入れ、自身のキャリアの重要な一部として語っています。

もちろん、彼女の根底にあるロック魂は今も健在。ライブでは激しいヘッドバンギングを披露し、ロックフェスにも積極的に参加するなど、ジャンルの垣根を越えて活動しています。

ファンからも「LiSAはロック歌手のイメージ」「アニソンも歌えるロックアーティスト」という声が多く、彼女が確立した唯一無二のスタイルが広く認知されている証拠です。

まとめ:葛藤を乗り越え、唯一無二の存在へ

LiSAさんが「アニソン歌手じゃない」と叫んだ背景には、「アニソン」というジャンルに対する世間の偏見と、ロックミュージシャンとしての純粋なプライドがありました。

しかし、彼女はその葛藤から逃げることなく、ロックの魂をアニメソングに注ぎ込むという独自のスタイルを確立。結果として、「アニソンの女王」という最高の称号を手にしました。

思い描いた道とは違ったかもしれません。しかし、その苦悩があったからこそ、LiSAさんの歌はこれほどまでに多くの人の心を打ち、世界中に響き渡っているのでしょう。

彼女の有名なアニメの曲だけでなく、ぜひアルバムに収録されているロックナンバーも聴いてみてください。きっと、LiSAさんの“本当の姿”に触れられるはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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