日本女子スキージャンプ界の女王、高梨沙羅さん。ワールドカップ通算63勝という歴代最多記録を誇り、その努力家で気品ある人柄は多くのファンを魅了してきました。
しかし近年、競技成績だけでなく外見の変化、特にメイクが「ケバい」「化粧濃すぎ」とネットで話題になっています。マツエクやカラコンを使いこなすスタイルは、昔のナチュラルなイメージとは大きく変わりました。
なぜ彼女のメイクは変化したのでしょうか? 2025年10月現在の情報をもとに、メイクの変遷やきっかけ、ネット上の反応を探ります。
これは単なる「ケバい」という批判ではなく、一人の女性アスリートの「自己表現」として見ていく必要があるのかもしれません。
メイクの変遷:素朴な少女から洗練された大人へ

高梨沙羅さんのメイクが変わり始めたのは、2016年頃(20歳前後)からです。デビュー当時はすっぴんや薄化粧で「素朴」な印象でしたが、大学生になった頃からメイクに目覚め、目鼻立ちがクッキリした印象に変わっていきました。
2019年頃(23歳)には目元の変化が注目され、一部では整形疑惑までささやかれるほどに。2024年以降の写真では、金髪ショートや黒ずくめのコーディネートに合わせ、長いまつ毛やカラコンがアクセントになっています。SNSでは「長いまつ毛で大人コーデ」「がっつりカラコンがすごい」といった投稿も見られ、その変わりぶりが話題です。
この変化は、ただ年齢を重ねただけではなく、彼女の意図的なスタイルチェンジのようです。韓国発祥の「オルチャンメイク」を取り入れ、涙袋を強調したり、タレ目や平行太眉で優しい印象を作ったりしています。
特にマツエクやカラコンは、目力を強めるためによく使っているアイテムです。2023年のインタビューでは、落ちないメイクアイテムのプロデュースを考えるほど、メイクを「自分を好きになるためのツール」と捉えていると語っていました。
なぜ?メイクに目覚めたきっかけ

高梨さんが本格的にメイクを始めたのは、2016年の春頃。イベントで「化粧の勉強を始めた」と明かし、テレビやインスタグラムで可愛い女の子のメイクを参考に実践していると話していました。
大学入学が大きな転機となり、ノーズシャドウで彫りを深く見せたり、アイラインで目を強調したりと、自分が気にしていた部分をメイクでカバーするようになったそうです。
また、お祖母様の話では、亡くなったお祖父様との「美しくなってほしい」という約束がモチベーションになっているとも言われています。「顔と心は比例する」という彼女の信念も、メイクへの関心を後押ししました。

もちろん、スポンサー契約や公的なイベントに出る機会が増えたことも影響しています。2025年のF1日本GPでは、レッドブルアスリートとして、公の場を意識した華やかなメイクで登場しました。
競技以外での自己表現としてメイクが定着し、それが時として「化粧濃すぎ」「ケバい」と言われるスタイルになったようです。マツエクは2017年頃から、カラコンも取り入れ、本人にとっては「気合いを入れる」ための大切なツールになっています。
ネットの反応:「ケバい」「化粧濃すぎ」の声の裏側

ネット上では「ケバい」「化粧濃すぎ」「昔の素朴な感じが良かった」といった否定的な声が根強くあります。特に2022年の北京五輪頃からは批判が目立ち、「メイクしてる暇があったら練習しろ」といった厳しい意見も出ました。
一方で、2024年から2025年のSNS投稿には「マツエクめっちゃいい」「化粧が濃いのは公の場だからでは?」と、理解を示す声や擁護する声も多く、賛否両論となっています。
こうした批判の背景には、「女性アスリートは競技に集中すべき」といった古い偏見があるのかもしれません。

メイクを「戦闘モードへのスイッチ」や「自信の源」と捉える見方もあります。中国のハードル選手・呉艶妮(ゴ・エンニ)選手が「綺麗になる権利」を主張したように、アスリートと美の追求は両立するものです。
また、「ケバい」と言われる写真には、SNS用の加工や写真の角度が影響していることも。インスタグラムでは派手に見えても、テレビなどで見る正面からの姿は昔の面影を残している、という指摘もあります。
まとめ:メイクは自分を好きになるための「自己表現」
高梨沙羅さんのメイクが「ケバい」「化粧濃すぎ」と言われるほどに変化した背景には、大学時代の環境の変化、内面的な成長、そして公の場に出るアスリートとしての立場が関係しています。
マツエクやカラコンは、彼女にとって目力を高めるだけでなく、「自分を好きになる」ための大切な手段です。
一部のネット批判はありますが、それは彼女の一面でしかありません。女性アスリートが競技以外でも自分らしく輝こうとすることを、尊重する視点も大切です。
彼女の姿は、アスリートが競技以外の場面でも輝けることを示してくれています。ミラノ五輪に向け、このメイクも彼女の飛躍を後押しする力の一つになるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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