透明感あふれる歌声で、私たちの心を掴んで離さないシンガーソングライター、幾田りらさん。音楽ユニットYOASOBIのボーカル「ikura」としても大活躍し、その名前を知らない人はいないほどですよね。
そんな彼女について、「“幾田りら”って本名なのかな？」「ikuraという名前との違いや由来は何だろう？」と、ふとした疑問を感じたことはありませんか？
この記事では、そんな気になる名前の秘密を、公式情報やインタビューを基に徹底的に掘り下げていきます。彼女の名前一つひとつに込められた家族の想いや音楽への向き合い方を知れば、きっと彼女の歌がもっと好きになるはずです。
「幾田りら」は本名？それとも芸名？
結論から言うと、「幾田りら」は正真正銘、彼女の本名です。
Wikipediaなどのプロフィールはもちろん、ご自身のSNSでも自然に使っていることから、本名なのがわかりますね。「りら」という響きがとてもお洒落なので、「もしかして芸名？」と感じていた人も多いかもしれません。
実は、出生届を出す直前にお母様がひらめいて決まった名前だそうで、もし違っていたら「幾田こころ」という名前になる可能性もあった、という可愛らしいエピソードもあるようです。この少し珍しくて素敵な名前が、彼女の唯一無二のアーティストイメージを形作る一つになっています。
花のライラックが由来！「りら」に込められた素敵な意味
「りら」という名前は、花の「ライラック」に由来しています。
ライラックはフランス語で「lilas（リラ）」と読み、小さな花がたくさん集まって咲く、可憐で美しい花です。音楽を愛するご家庭で育った彼女に、こんな詩的な名前が贈られたのですね。
この由来は英語表記にも表れていて、ライラックの英単語「Lilac」ではなく、フランス語の響きを大切にした「Lilas Ikuta」となっています。ギリシャ神話の楽器「リラ」が由来という説も目にしますが、ご本人の話では花のライラックが由来のようです。この優美な名前のイメージは、彼女が紡ぐ繊細なメロディーや歌詞の世界観にぴったりですね。
なぜikura？YOASOBIでのもう一つの名前の秘密
一方で、YOASOBIのボーカルとして使われる「ikura」という名前。こちらの由来はとてもシンプルで、本名の「幾田りら」を短く縮めたものなんです。
名付け親は、YOASOBIのコンポーザーであるAyaseさん。鮭の卵の「イクラ」とは関係なく、あくまで「いくたりら」という響きから取ったニックネームです。
これには、YOASOBIの面白いコンセプトが関係しています。YOASOBIは、昼間のソロ活動（幾田りら）とは別に、夜だけ集まって創作活動をする「夜遊び」がユニット名の由来。そのため、ソロとは違う「夜の顔」として、キャラクターのようなikuraという名前を使い分けているのです。
どう使い分けてる？「幾田りら」と「ikura」の決定的な違い
「幾田りら」と「ikura」、二つの名前の最も大きな違いは、音楽で表現する世界観です。
- ikura（YOASOBI）：小説を音楽にするユニットのボーカル。物語の主人公になりきって、力強くストーリーを歌い上げる役割。
- 幾田りら（ソロ）：自分自身の言葉とメロディーで、ありのままの想いを歌うシンガーソングライター。
この使い分けはとても明確で、YOASOBIの楽曲では「ikura」、ソロ曲では「幾田りら」とクレジットされています。歌い方にも違いがあり、インタビューでは「自分の曲にはさらけ出した自分を乗せたい」と語っているように、ソロ活動ではよりパーソナルな表現を大切にしています。
ファンとしては、YOASOBIの話をするときは「ikuraちゃん」、ソロ活動の話では「りらさん」と呼び分けるのが、一番しっくりくるかもしれませんね。
まとめ：二つの名前が織りなす幾田りらの魅力
幾田りらさんの名前の物語は、彼女のアーティストとしての物語そのものです。
本名である「幾田りら」は、花の優しさや彼女自身のパーソナルな魅力を映し出し、YOASOBIでの「ikura」は、物語の世界を旅するもう一つの冒険的な顔を見せてくれます。
この巧みな使い分けこそが、彼女が幅広いジャンルで輝き続ける秘密なのかもしれません。二つの名前の背景を知ることで、彼女の音楽の世界がさらに深く、魅力的に感じられますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
☆おすすめ記事☆
