お笑いコンビ「ハリセンボン」の近藤春菜さん。鋭いツッコミと、誰からも愛される温かい人柄で、テレビで見ない日はないほどの活躍を続けています。
しかし、そんな彼女にも大きな転機がありました。2019年に世間を騒がせた吉本興業の「闇営業問題」です。
当時、春菜さんは情報番組で芸人仲間を擁護する立場を取り、事務所に対して厳しい意見を述べました。その結果、「仕事が激減した」「干されたのでは?」といった噂が広がったのです。
一体あの時、何があったのか。そして、彼女はどのようにして現在の活躍を取り戻したのでしょうか。デリケートな問題ですが、今だからこそ見える彼女の誠実な生き方に迫ります。
2019年「闇営業問題」と春菜の“涙の訴え”

2019年6月、吉本興業の芸人たちが反社会的勢力の会合に参加し、「闇営業」で金銭を受け取っていたことが発覚。世間から大きな批判が集まりました。
この騒動の真っ只中、当時『スッキリ』のサブMCだった近藤春菜さんの発言が注目を集めます。
春菜さんは涙ながらに、闇営業をした先輩たちを「残念だ」としつつも、騒動後の事務所の対応に疑問を呈しました。特に、吉本が多くの芸人と正式な契約書を交わしていない点を指摘。「会長のおっしゃっていることと、芸人みんなの中での相違がすごい」と、事務所トップを名指しで批判したのです。

これは、MCの加藤浩次さんと共に事務所の姿勢を問うた、いわゆる「加藤の乱」の一幕。春菜さんは、芸人仲間の立場を守るために、はっきりと声を上げる道を選びました。
「干された」説の真相は?『スッキリ』降板と仕事激減

しかし、この勇気ある発言の後、春菜さんの環境は一変します。
2021年3月、5年間務めた『スッキリ』を降板。これをきっかけに、地上波のレギュラー番組が次々と減っていったのです。
ネットや業界内では「吉本の報復だ」「春菜は干された」という噂が一気に広まりました。
この背景には、吉本との契約形態の変更がありました。春菜さんは、事務所のサポートを最低限にし、ギャラ配分を自身で管理する「エージェント契約」に移行。これは「加藤の乱」に参加した芸人たちが選んだ道でもありました。
事務所からの積極的な営業が止まったことで、スケジュールが空いてしまったのが実情だったようです。
しかし、春菜さん自身は直撃取材に対し、「全然干されてない」「自分で選んだ」とキッパリ否定。婚活や漫才に時間を使いたかったと、あくまで前向きな姿勢を崩しませんでした。
2023年末、吉本退社という大きな決断

そして2023年12月、ハリセンボンは結成20年の節目に、吉本興業を円満退社。ベッキーさんらが所属する事務所「GATE」へ移籍します。
この動きに対しても、「闇営業騒動の粛清が今ごろ来た」「吉本にいづらくなったのでは」といった声が上がりました。
しかし、春菜さんはインスタグラムで「吉本の方々もがんばれ!と背中を押してくださいました」と感謝を綴っており、対立しての退社ではない様子。
むしろ、エージェント契約で自由な働き方を経験したことが、次のステップへ進むための積極的なキャリアチェンジにつながったのでしょう。
移籍後も絶好調!変わらぬ活躍と愛される人柄

「干された」と噂された春菜さんですが、現在はどうでしょうか。
2024年上半期のテレビ出演ランキングでは、女性部門で10位にランクインするなど、移籍後も全く変わらぬ“引っ張りだこ”状態です。
彼女の武器は、機転の利いたコメント力と、あの「闇営業問題」でも見せた誠実な人柄。そして、吉高由里子さんや森カンナさんなど、豪華な友人が集う「春菜会」に象徴される人脈の広さです。
聞き上手で、誰に対しても壁を作らない姿勢が、業界関係者からも厚い信頼を集めています。
まとめ:逆風を誠実さで乗り越えた近藤春菜
近藤春菜さんが「闇営業問題」で見せた行動は、芸人仲間を思う正義感と誠実さから来たものでした。
一時的に「仕事激減」という逆風を受けましたが、それは彼女が「自分で選んだ」道であり、「干された」わけではありませんでした。
デリケートな問題に真正面から向き合い、自らのキャリアを切り開いてきた春菜さん。彼女の温かい人柄と誠実な生き方こそが、事務所を移ってもなお多くの人から愛され、活躍し続ける理由なのでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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