『暴れん坊将軍』の凛々しい姿に胸をときめかせ、「マツケンサンバII」の陽気なリズムに元気をもらう。俳優・松平健さんは、世代を超えて愛される国民的スターですよね。
しかし、これほど多くの人に支持されながらも、ネット上では少数ながら「嫌い」「苦手」という声が上がっているのも事実。
「あれだけの大スターなのに、なぜ?」
「どこが苦手だと思われるんだろう?」
その背景を探ってみると、彼の輝かしいキャリアと、あまりにも有名な“あの曲”が深く関係していました。今回は、松平健さんが一部で「嫌い」と言われてしまう理由を、皆さんの声と共に紐解いていきます。
理由①:「将軍様はどこへ…」マツケンサンバとの壮大すぎるギャップ

最も大きな理由、それはやはり「マツケンサンバII」の強烈なインパクトです。
長年、『暴れん坊将軍』の徳川吉宗として、威厳と正義感あふれる姿を見せてきた松平健さん。特に、その時代から彼を応援してきたファンにとって、彼は「永遠の将軍様」でした。
ところが2004年、金ピカの衣装で陽気に歌い踊る「マツケンサンバII」が大ヒット。そのコミカルな姿は、従来のイメージとの間にあまりにも大きなギャップを生みました。


こうした声は、単なる好き嫌いではありません。長年信じてきた「理想の松平健像」が、ある日突然、陽気なサンバに乗ってどこかへ行ってしまった…そんなファンならではの戸惑いや、ちょっぴり寂しい気持ちの表れなのかもしれません。
理由②:「またマツケン?」メディアの過剰な持ち上げへの“食傷気味”

2020年代に入り、「マツケンサンバII」はリバイバルブームを巻き起こします。SNSでは東京オリンピック閉会式での待望論が社会現象となり、人気アイドルとのコラボ、TikTokでの大流行…その勢いは留まるところを知りません。
メディアは彼を「レジェンド」「令和の救世主」と称賛。その結果、

という声が生まれます。これは、松平健さん自身への批判というより、メディアやSNSの「ブームの作り方」に対する疲れや反発と言えるでしょう。
どんなに良いものでも、毎日見せられると食傷気味になってしまうもの。特に、流行に敏感な若い世代ほど、この「またマツケン?」という感覚を抱きやすいのかもしれません。
理由③:「なんとなく苦手…」漠然としたイメージの正体

「特に理由はないけど、なんとなく苦手」という声もあります。これは、彼の持つ「陽気で派手」なパブリックイメージが、個人の好みと合わないケースです。
ギラギラした衣装や、底抜けに明るいキャラクター。YouTubeで見せる親しみやすい姿。これらは彼の大きな魅力ですが、静かで落ち着いた雰囲気を好む人にとっては、「ちょっと騒がしいな」「キャラが濃すぎる…」と感じてしまうのも自然なことです。
これは、彼のパフォーマンスの好き嫌いであり、彼の人間性を否定するものではありません。
それでも、なぜ松平健は圧倒的に愛されるのか?

「嫌い」という声が存在する一方で、それをはるかに上回る多くの人々が、松平健さんを愛し、支持しています。
心理学の世界に「2-6-2の法則」というものがあります。どんな組織や集団でも、「2割は好意的」「6割はどちらでもない」「2割は批判的」な人に分かれるという考え方です。これに当てはめれば、国民的スターである松平さんに一部の「苦手」という声が存在するのは、ごく自然なことなのです。
そして、その「2割」を遥かに凌駕するほどの魅力が、彼にはあります。
- スキャンダルとは無縁の誠実さ:50年以上のキャリアで、彼の悪い噂を聞いたことがありません。
- 家族を想う深い愛情:最愛の妻を亡くした後、男手ひとつで息子さんを育て上げた「イクメン」としての一面。
- 世代を超えるカリスマ性:小学生向け雑誌『ちゃお』の付録になったり、若いアイドルと見事にコラボしたりと、71歳にして常に新しいファンを魅了し続けています。
結論:「嫌い」の声は、絶大な人気の裏返し
松平健さんを「嫌い」「苦手」と感じる声。そのほとんどは、『暴れん坊将軍』のイメージを愛するがゆえの戸惑いや、メディアの過剰な露出に対する一時的な反発でした。
それは裏を返せば、彼がそれだけ多くの人々の心に、深く、強い印象を刻み込んできた証拠と言えるでしょう。
凛々しい「将軍様」の顔も、陽気な「サンバの王様」の顔も、どちらも紛れもなく松平健さん自身。その振り幅の大きさこそが、彼を唯一無二のスターダムへと押し上げたのです。
一部の否定的な声も、彼の輝かしい人気の前ではほんの些細なこと。これからも松平健さんは、時代を超えて私たちに元気と笑顔を届けてくれるに違いありません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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