キタニタツヤさんは、東大出身のシンガーソングライター。
2020年にソロ活動でメジャーデビューし、作曲家として有名アーティストへの楽曲提供も行う枠組みを越えた才能を発揮するアーティストです。
今回、キタニタツヤさんは、2023年大晦日に放映されるNHK紅白歌合戦に初出場することが決まりました。
初めて知る人にとっては、キタニタツヤは、“何者?”と疑問に思います。
紅白に出場するほどだから、人気の理由やヒット曲、音楽の魅力など興味が湧いてきます。
今回始めて、キタニタツヤを知ることになったあなたへ、キタニタツヤがなぜ人気なのか、わかり易くご説明いたします。
それでは、ご案内します。
キタニタツヤが人気?
キタニタツヤ!!!!青のすみか!!!!大好き!!!!
— 鳩山@既刊通販中 (@hato_nuco) December 13, 2023
ヴェ!?!?青のすみかってキタニタツヤさんなのか????
— キーリサリーサ_ (@kirisa_risa) August 18, 2023
悪魔の踊り方大ファンです
キタニタツヤさんはもっと弾けそうな気がするなー。青のすみか、呪術にわか勢の俺でもピンとくるような楽曲だった。あの人、解釈の力が高そう。
— 4443 (@4443_tansan) December 17, 2023
キタニタツヤさんの歌を聴いて、爽やかな音の中に、苦悩や葛藤の感情が見え隠れ、その歌の魅力に惹かれてしまったようです。
最初のきっかけが、テレビ出演やアニメの主題歌が多いかもしれません。
彼の歌を知れば、歌に込められたメッセージの奥深さや、歌詞に共感することになるのことでしょう。
キタニタツヤが人気の理由1、アニメ『呪術廻戦』主題歌の起用でブレイク

アニメ『呪術廻戦 懐玉・玉折』の主題歌「青のすみか」は、キタニタツヤさん作曲。
疾走感のある激しいギターロック調、その中に耳を澄ませば、青く瞬く間に過ぎ去った美しい思い出や経験、春のかけがえのない記憶、「大人」になったあとの心の杖になる追憶の歌。
2023年7月、TVアニメ『呪術廻戦 懐玉・玉折』 オープニングテーマ『青のすみか』が起用されました。
リリース配信開始初日でデジタルチャート23冠を達成、オリコン週間ストリーミングランキング」で5位にランクイン。累積再生数は1億回再生を突破しました。
キタニタツヤさんは、『呪術廻戦』の原作漫画のファン。
漫画での好きな言葉や雰囲気の質感が、自身の楽曲と似ていて共通点が多いと感じていました。
アニメ主題歌の制作にあたっては、彼自身が大ファンでもあるので作品に対しての格別のリスペクトがありました。
曲作りは、作品を読んで”自分はこういうことを言いたいな”と思ったところを抽出して歌にしていきました。
作品のシーンや世界を想起させる一方、そこにはキタニ自身の人間愛や死生観など、人生哲学も多分に反映されたものになっています。
普段から流行の音楽に関心が薄い視聴者へ、アニメをきっかけに、彼の音楽が届くようになりました。
本人は、その人気を実感していました。夏フェスに出たとき、「青のすみか」の反響で、ファンの反応は変わり、人の数が増えたというのは目に見えて分かりました。
街で声をかけられる回数が如実に増えました。
人々へ広がった曲「青のすみか」で、キタニタツヤという存在の認知につながり、今までの作った曲の存在も知ってもらえました。
TVアニメ『呪術廻戦』をきっかけに、心の奥にある寂しさ、苦悩や葛藤を爽やかな音の皮に包む世界観、キタニタツヤの音楽の魅力に惹かれる人が増えました。
キタニタツヤが人気の理由2、歌のメッセージに共感するから

キタニタツヤの曲の多くが、歌詞がダークでありながら曲調がリズミカルでダンサブルなのが印象的です。
曲に触れることで、自分の内面をさらけ出され開放されたような感覚へ誘います。
爽やかなロック感を感じ、それでいて、切なさの風が忍ばせている。
歌詞に目を向けると、人間のダークサイドにフォーカスした楽曲が並んでいます。
傷だらけの自分をそのまま包み込んでくれるような強さと優しさが内包されています。
曲を通してキタニタツヤの内面の陰を見せることで、聴く人に同じ共感を呼び覚まします。
キタニタツヤの心の奥にあるものを「形」にして見せる、信条や人格がボーンと出でくる。
キタニの楽曲を聴くと、負の感情を衒いなく吐き出す曲調と、自分の中にある負の感情を肯定されたような気持ちになります。
現状を維持するのではなく、抗うことで前に進んでいける。
キタニタツヤの歌に共感することで、負の感情をそっと手放すことができる、そんな歌であるところが人気の理由のようです。
キタニタツヤが人気の理由3、音楽性が多彩だから

キタニタツヤさんは、バンドにソロにと、さまざまなフォーマットでジャンルを横断しながら音楽を作り続けてきました。
どの曲も多彩な背景を感じる曲調、ファンク、ロック、ジャズ、さらには民族音楽まで取り込み、操る才能があります。
創造性に富んだ楽曲で”自分だけの音楽”を追い求めてきました。
曲の中に多様性を育めた要因は2つあります。
1つ目は、ベーシストとして曲作りに関ってきたことが挙げられます。
ベーシストである事で、アレンジャー、プロデューサー的な視点を得られました。
ベースは、バンドのすべてを見渡す楽器、音程のある楽器、リズム楽器をつなげる楽器です。
キタニタツヤさんは、最初に手にしたのがベースだったのはラッキーだったと語っています。
2つ目は、ジャンルを越えて音楽情報を入手する方法にサブスクが加わった事です。
それまでは、自分が持っているCD、知っているアーティスト、調べうる範囲の音楽とその隣にある音楽くらいしかたどり着けませんでした。
サブスクがあれば、聴きたいと思った瞬間にすぐ再生、ジャンルに関係無く、なんでも聴け、自分の中に取り入れられる。
ジャンル的に全く脈略がないように見えますが、本人の中には、ロック的な要素の筋が一本通っている。
キタニタツヤさんは、簡単に多彩な音楽を聴けるツールを使うことで、独自の音楽を生み出すことができるようになりました。
ジャンルを越えて多様性に富んだその楽曲で、聴く人に刺激と癒しを与えてくれるアーティストなのです。
キタニタツヤが人気の理由4、音楽のプロデュース能力が高いから

キタニタツヤさんは、いわゆるシンガーソングライターです。
世の中が抱くシンガーソングライター像と違い、作詞作曲から編曲や楽器の音の雰囲気まで、パソコンで多重録音しながら基本的には1人で音楽活動してきました。
ボカロPとして、音楽がリスナーに届くまでの工程をほとんど1人でやってきたので、他のアーティストとは変わったタイプです。
キタニタツヤさんは、活動を始めた当初より、通常は分業体制になっている音楽づくりを、全て1人で行うことが出来ました。
バンドもアレンジも自分で考えて行い、全体をコントロールできます。
演奏細部の各パートも、1人がいいと思ってやってきましたが、1人では限界があることに気づき始めます。
今では、ピアノの人を呼んだり、ドラムの人を呼んだりして、人を選んで、その人に任せるといい結果が生まれるということを学びはじめます。
キタニタツヤさんは、楽曲のコンセプト、歌詞の内容やフレーズの候補をあらかじめ決めてから制作し、全体を見渡し、各パートのハンドリングをして曲づくりを進めることが出来ます。
曲作りを俯瞰して見ることで、音楽メッセージや視聴者への伝え方など、プロデュースの経験値をメジャーデビュー以前から積んできていました。
これが、人気のヒット曲を生み出すことができた理由のひとつなのです。
キタニタツヤが人気の理由5、有名アーティストへの楽曲提供できるから

キタニタツヤさんは、楽曲提供やコラボで存在感を増し続ける才能の持ち主です。
TVアニメ主題歌をはじめタイアップ曲を立て続けにリリースするだけでなく、
ヨルシカのサポートメンバーや、まふまふ、Adoの楽曲への演奏参加、私立恵比寿中学やジャニーズWESTなど、音楽アーティストへの楽曲提供を行っています。
キタニタツヤの名前を認識していなかったとしても、知らず知らずのうちに彼の音楽に触れている可能性があります。
- バンド「ヨルシカ」のサポートメンバー
- ジャニーズWEST「セラヴィ」楽曲提供
- 星街すいせい「TEMPLATE」楽曲提供
- Ado「阿修羅ちゃん」ベース担当
- ユニットVivid BAD SQUAD「月光」楽曲提供
- 私立恵比寿中学 「宇宙は砂時計」楽曲提供
自身の音楽を多くの人に知ってもらいたいと望むようになります。
人に聴いてもらえるもの、独りよがりにならないものを作ろうという意識をもつようになりました。
色々な特徴や魅力を持ったアーティストと協業して自分を高めていきます。
そして、キタニタツヤさんは、様々なジャンルやスタイルのアーティストに楽曲を提供していきました。
キタニタツヤの音楽の幅広さや柔軟さを増していきます。
様々なアーティストトとコミュニケーションとりながら、一緒に音楽作り上げることができることで、多くの人に彼の音楽が評価されるようになりました。
キタニタツヤの経歴

1996年2月28日生まれ、東京都出身のシンガー・ソングライター、本名は木谷竜也、東京大学卒。
2011年 “羊の群れは笑わない”で1人バンド活動開始
2014年 “こんにちは谷田さん”名義でボカロPとして始動。
2017年 ヨルシカのサポートや楽曲提供、sajou no hanaなど多岐にわたって活動
2018年 1stソロ・アルバム『I DO (NOT) LOVE YOU.』を発表。
2020年 『DEMAGOG』でメジャー・デビュー。以来、ソロやコラボレーション、ソングライターと精力的に活動
数多くの有名アーティストへの楽曲提供や演奏参加など、シンガーソングライターの枠を超越して活躍するキタニタツヤ。
自身が音楽制作にかかわった楽曲のミュージックビデオは、ユーチューブで総再生回数が10億を超える。
最大の魅力は「歌詞」という声が多く、何よりも鋭利な言葉とサウンドのセンスに定評。
キタニの沼にハマって彼の曲に勇気づけられるファンが多い。
【なぜ】キタニタツヤが人気の理由5選!まとめ
キタニタツヤさんを初めて知る人にとっては、シンガーソングライターのキタニタツヤって、“だれ?”どんな人と疑問に思います。
今回、キタニタツヤさんが、人気の理由やヒット曲、音楽の魅力、彼の才能など興味が湧いたことを調べてみました。
いかがでしたでしょうか?
彼の歌は、選びぬかれた言葉による歌詞、独特なダーク感でありながらダンサブルな曲調が特徴的です。
聴く人に、ワクワクさせられるような疾走感や焦燥感がありつつ「あの頃に戻りたい」と思わせる切なさ、表面的には爽やかに感じるそんな世界観を持っています。
その歌の持つ力で人々を魅了するキタニタツヤさんに、これからの活躍に期待いたします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。