「マツケンサンバII」で日本中を明るく照らし、『暴れん坊将軍』では正義のヒーローとしてお茶の間の心を掴む松平健さん。70歳を超えてなお、その輝きは増すばかりです。
しかし、その華やかなイメージと端正な顔立ちから、若い頃は「口説き将軍」という異名をとったことも。ファンならずとも、「あれだけの大スターなら、人知れず語られる恋愛やスキャンダルのの一つや二つ…」「噂になった元カノはいるの？」と、そのプライベートが気になるのは当然ですよね。
ところが、どれだけ調査しても松平健さんに関する黒い噂は出てきません。それどころか、たった一つだけ報じられたゴシップの真相を知ると、彼の驚くべき誠実さに誰もが「なるほど」と唸ってしまうのです。
今回は、スポットライトの裏側に隠された松平健さんの「ノンスキャンダル」の真相に迫ります。
唯一のゴシップ「同棲説」…その意外すぎる真相とは？
松平健さんの女性関係で、唯一ゴシップとして報じられたのが、1978年の「元日劇ダンサーとの同棲説」です。
当時25歳。『暴れん坊将軍』でスターダムを駆け上がり始めたばかりの、まさに人気絶頂期。そんな若きスターが「東京・五反田のマンションで、元ダンサーの女性と同棲している」と報じられれば、メディアが色めき立つのは当然でした。
しかし、この話には驚くべき後日談があります。
当時、松平さんは京都での撮影が生活の中心。東京のマンションに帰るのは月に一度あるかないかという状況でした。そんな彼が同棲などできるはずもありません。
実は、この女性は松平さんの知人の一人。上京してきたものの住む場所に困っていた彼女を見かねて、松平さんが自身の留守中の部屋を「どうぞ」と提供していただけだったのです。
つまり、結局、ダンサーとは同棲ではなく、部屋を提供するだけの関係だったという、なんとも彼らしい親切心から生まれたエピソードでした。当時を知る芸能記者が「同棲が噂された女性とは男女関係はなく、部屋を提供していただけだったようで、なるほどそういうことだったのかと納得した覚えがあります」と語っているように、恋愛関係の事実は一切なかったのです。
たった一つのスキャンダルが、実は彼の人の好さを物語る美談だったとは、驚きですよね。
なぜ「口説き将軍」に？イメージだけが先行した理由
では、なぜスキャンダルの事実がないにもかかわらず、「口説き将軍」などというプレイボーイのイメージがついたのでしょうか。それには2つの理由があります。
1. 圧倒的なスター性と役柄のイメージ
一つは、『暴れん坊将軍』で見せる堂々としたヒーロー像と、本人の自信に満ちた立ち居振る舞い。そのカリスマ性から「彼がその気になれば、どんな女性でも口説き落とせるだろう」というメディアや世間の願望が作り上げたイメージでした。
特に、後に最初の妻となる大地真央さんとの交際が始まった際は、メディアが「あの口説き将軍が、アネゴ肌の大地真央を射止めた！」と面白おかしく書き立てました。しかし、実際は舞台での共演をきっかけに育まれた、ごく健全な恋愛関係でした。
2. 師匠・勝新太郎の「本物」であれという教え
松平健さんが師と仰ぐ、大俳優・勝新太郎さん。彼は付き人時代の松平さんにこう言い聞かせたといいます。
「役者の生き様は顔に出る。だから、安いところで遊ぶんじゃねえぞ」
この教えを胸に、松平さんは常に品格を保つことを心掛けてきました。軽率な行動や女性関係が、自身の役者人生に傷をつけることを誰よりも理解していたのです。「口説き将軍」というイメージとは裏腹に、その私生活は極めてストイックで真面目そのものでした。
スキャンダルとは無縁！誠実さを証明する3つの素顔
「元日劇ダンサーへの親切心」以外にも、松平健さんの誠実な人柄を物語る事実は数多く存在します。
① 徹底したプライベート管理
松平さんは、私生活を自ら切り売りすることをしません。2015年に再々婚したお相手が一般女性であることから、その詳細を公表せず、家族のプライバシーを徹底して守っています。この姿勢が、メディアの過剰な憶測や詮索を防ぎ、スキャンダルが生まれる土壌を作らなかったのです。
② 家族への深い愛情と責任感
二番目の妻・松本友里さんとの突然の死別後、当時まだ幼かった息子さんを男手ひとつで育てることを決意。毎朝のお弁当作りや学校行事にも積極的に参加する「イクメン」ぶりは、多くの人々に感動を与えました。この家族を想う深い愛情と責任感こそが、彼の人間性の核であり、スキャンダルとは最も縁遠い場所にある素顔です。
③ 揺るぎないプロフェッショナル意識
『暴れん坊将軍』から50年。常に第一線で活躍し続ける多忙な日々は、脇道に逸れる暇を与えませんでした。キャリアに真摯に向き合うそのプロ意識が、結果として彼をスキャンダルから遠ざけてきたと言えるでしょう。
まとめ：「口説き将軍」の正体は、心優しき「気遣い将軍」だった
調査の結果、松平健さんにまつわるスキャンダルや、結婚相手以外の元カノの存在は、2025年現在、一切確認できませんでした。
唯一報じられたゴシップは、困っている知人を助けるための親切心から生まれた誤解。そして「口説き将軍」という異名は、彼のスター性とメディアが作り上げた虚像に過ぎませんでした。
その素顔は、師の教えを固く守り、家族を何よりも大切にする、実直で心優しい人物。華やかなイメージの裏にある、このどこまでも誠実な人柄こそが、松平健さんが世代を超えて愛され続ける本当の理由なのかもしれません。
「口説き将軍」なんてとんでもない。彼は、人知れず人助けをする、心優しき「気遣い将軍」だったのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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