2025年の大晦日に放送された「第76回NHK紅白歌合戦」。数々の名シーンが生まれた中で、ネット上がひときわ騒然とした場面がありました。それは、韓国のガールズグループ・aespa(エスパ)がパフォーマンスした直後に訪れた、有吉弘行さんの「沈黙」です。
なぜ、百戦錬磨の司会者である彼が、あの大舞台で無言を貫いたのでしょうか。
今回は、放送当日に起きた異例の事態から、その裏側にある騒動、そして被爆地・広島出身である有吉さんの平和への思いまで、一連の出来事を事実に基づいて振り返ります。
紅白の大舞台で起きた異例の事態!エスパ歌唱後の「沈黙」

2025年12月31日の紅白歌合戦に初出場を果たしたaespa。大ヒット曲『Whiplash』を披露しましたが、彼女たちのステージは普段の音楽番組とは明らかに空気が違っていました。
通常であれば、司会者が曲の紹介をしてからパフォーマンスが始まり、歌い終われば「〇〇さん、ありがとうございました!」と笑顔で労いの言葉をかけるのが定番です。
ところがaespaの出番では、事前の曲紹介がいきなりカットされました。さらに歌唱が終わった後も、司会を務める有吉弘行さんと綾瀬はるかさんは一切コメントを発することなく、硬い表情で沈黙したままだったのです。

唯一、NHKの鈴木奈穂子アナウンサーだけが「aespaの皆さん、ありがとうございました」と声をかけて番組を進行しました。この不自然な無言対応と有吉さんの険しい真顔は、放送直後からX(旧Twitter)などで一気に拡散されました。
沈黙の理由はなぜ?背景にあった炎上騒動と「戦後80年」

この異様な空気が生まれた裏側には、aespaをめぐる事前の大きな騒動が関係しています。
事の発端は、中国人メンバーのニンニンさんがSNSに投稿した1枚の写真でした。「可愛いライトを買ったよ〜」というコメントとともにアップされたランプの形が、原爆の「きのこ雲」を連想させるとして大炎上。紅白への出場に反対するオンライン署名が14万筆以上も集まる事態に発展していたのです。(なお、ニンニンさんは本番直前にインフルエンザのため欠場し、ステージは3人で行われました。)

さらに、2025年の紅白は「戦後80年」という非常に大きな節目の年でした。
司会の有吉さんと綾瀬さんはお二人とも広島県出身であり、番組の冒頭でも「広島パワーでがんばりましょう」「平和は大切にしなければならない」と力強く語りかけていました。番組内では福山雅治さんの「被爆クスノキ」を題材にした企画なども用意され、平和への祈りが全体を貫くテーマとなっていたのです。
被爆地・広島への思いか、それとも演出か?ネットの反響とNHKの回答

このような文脈があったため、視聴者の間では「広島出身の2人が無言を貫いたのは当然だ」「彼らなりの無言の抗議だろう」といった見方が急速に広がりました。
もちろん、すべてが抗議だという声ばかりではありません。「単なる司会の進行ミスでは?」「炎上を重く見たNHKが、あえて他の出演者から隔離する対応をとった結果、間(ま)が悪くなっただけ」といった冷静な指摘もありました。
また、一部のネット上では「aespaの出演時刻を原爆投下時刻の8時15分に合わせたのではないか」という黒い噂も飛び交いましたが、これについてNHKは「全く根拠のない偽情報」と完全に否定しています。
有吉弘行本人の反応は?ラジオでの言葉遊びと徹底したスタンス

では、当の有吉さんご本人はこの一件についてどう語っているのでしょうか。
紅白の放送後も、ご自身の口から沈黙の理由について直接的な説明は一切していません。
紅白放送直後のXの投稿では「紅白最高でした!ただ家では遅く帰ってきただけのおじさん。それが現実です。(中略)今年もそこそこよろしくお願いします」とだけ綴り、aespaの件には触れませんでした。年明け1月3日のNHK正月特番に出演した際も、司会の感想を聞かれて「お茶の間で見ているような気分でした」と冗談めかしてかわしています。
ただ、少し意味深だったのが紅白前の11月頃に放送されたご自身のラジオ番組での一幕です。出場アーティストを紹介する際、aespaの名前をわざと「エスパス? 駅前に来たらぜひ、エスパスよろしくお願いします」とボケて、正式名称を呼ぶのを避けるような場面がありました。
まとめ:沈黙の奥に透けて見える「平和」への深い願い
有吉さんの紅白での「沈黙」が、個人的な意思表示だったのか、それとも番組進行上の単なるトラブルだったのか、本当のところはご本人にしかわかりません。
しかし、普段はどんなアクシデントが起きてもサラリと笑いに変えてしまう有吉さんが、この時ばかりはあえて言葉を発しなかったという事実は残ります。
戦後80年という特別な紅白で、広島で平和教育を受けて育った彼が見せた静かな対応。結果としてその「沈黙」は、被爆の歴史と平和の尊さを多くの視聴者に改めて考えさせる、強烈なメッセージとして心に刻まれました。
おくやま管理人の「有為之おくやま」です。
記事をまとめながら、どんなトラブルも笑いに変える有吉さんが、あの大舞台で「無言」を貫いた事実に深く考えさせられました。
戦後80年という節目に、被爆地・広島出身としての強い思いがあったのだとすれば、言葉以上の重みを持つ対応だったと感じます。沈黙で平和へのメッセージを伝える彼なりの覚悟に、心から感心しました!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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