イーロン・マスクの子供はキラキラネームの極み?「エックス君」の読み方から最新ネームまで、その理由に迫る!

テスラやSpaceXを率い、時には政治や経済にも大きな影響を与えるイーロン・マスク。

彼のプライベートも常に注目の的ですが、中でも複数の女性との間にもうけた12人以上(!)の子供たち、特にその一部のユニークすぎる名前が、日本の「キラキラネーム」みたいだと話題になっていますよね。

この記事では、マスクの子供たちの驚きの名前、その背景にある考え方、海外と日本での反応の違い、そしてなぜそんな名前をつけたのか?を、詳しく見ていきましょう。

目次

マスクの子供たちの「キラキラネーム」一覧

マスクの子供たちの名前には、従来の常識にとらわれない、未来的で象徴的なものが少なくありません。

特に元パートナーであるアーティストのグライムスとの間に生まれた子供たちの名前は、まさに「キラキラネーム」として大きな話題を呼びました。

主な名前を整理してみましょう。

X Æ A-XII(エックス・エーアイ・トゥエルブ or エックス・アッシュ・エー・トゥエルブ)

  • 概要: 2020年5月、マスクとグライムスの最初の子供(男の子)として誕生。最初は「X Æ A-12」と発表されましたが、カリフォルニア州の法律(名前に使えるのはアルファベット26文字のみ)に合わせて、数字の12をローマ数字の「XII」に変更しました。
  • 読み方: これがまたややこしいのですが、マスクは「エックス・アッシュ・エー・トゥエルブ」、母親のグライムスは「エックス・エーアイ・トゥエルブ」と説明しています。まあ、普段は「X(エックス)」や「リトルX」と呼ばれているようです。
  • 意味(グライムスによる解説):
    • X: 未知の変数。数学や科学の世界ではおなじみですね。
    • Æ: AI(人工知能)であり、「愛(Love)」を意味する彼女独自のスペルだそう。エルフ語にもインスピレーションを得ているとか。
    • A-12: 二人が好きな飛行機、SR-71偵察機の原型「アークエンジェル12」のこと。高速だけど武器は搭載していない、という点が気に入っているようです。グライムスの好きな曲「Archangel」や、生まれた年(2020年)の干支「庚子(メタル・ラット)」も込めているらしいです。
  • 法律上の問題: カリフォルニア州では名前に数字や特殊記号(Æなど)は使えません。そのため、ハイフンを入れ、数字をローマ数字の「XII」に変更する必要がありました。グライムス本人は「ローマ数字の方が見た目がカッコいい」と、むしろポジティブに捉えているようです。

Exa Dark Sideræl(エクサ・ダーク・シデレール) ⇒ 現在は「Y」

  • 概要: 2021年12月、マスクとグライムスの第二子(女の子)として、代理出産で誕生。当初はこの名前でしたが、2023年に「Y(ワイ)」、あるいは「Why(なぜ?)」「?(ハテナマーク)」に改名したと報じられました(ただし、政府は「?」を名前として認めず、「Y」で登録されたようです)。
  • 読み方: 当初は「エクサ・ダーク・サイディリアル」とされていましたが、改名後はシンプルに「ワイ」。あるいは「クエスチョン」とも。愛称は「Y」。
  • 意味:
    • Exa: スーパーコンピューターの処理能力を表す単位「エクサフロップス」(1秒間に10の18乗回の計算ができる!)。
    • Dark: 未知なるもの、宇宙に存在する「暗黒物質(ダークマター)」。
    • Sideræl: 宇宙の真の時間、「恒星時」。天文学で使われる言葉ですね。
    • Y(改名後): 好奇心、あるいは「なぜ?」という永遠の問い。哲学的、科学的な探求心を象徴しているのかもしれません。
  • 法律上の問題: 改名の理由ははっきりしませんが、グライムスは「?」という名前を希望したものの、法的に認められなかったようです。「Y」という名前は、シンプルでありながら、彼女たちの哲学的な意図を反映していると言えそうです。

Tau Techno Mechanicus(タウ・テクノ・メカニクス)

  • 概要: 2023年に明らかになった、マスクとグライムスの第三子(男の子)。出生の詳細は公表されていません。愛称はギリシャ文字の「タウ(τ)」。
  • 読み方: 公表されていませんが、そのまま「タウ・テクノ・メカニクス」と読むと推測されますね。
  • 意味:
    • Tau: 円周率(π)の2倍を示す数学・物理学上の定数(τ = 2π)。
    • Techno: もちろん「技術」「テクノロジー」。
    • Mechanicus: 機械や工学への敬意を表す言葉でしょうか。人気SFゲーム『Warhammer 40,000』に出てくる技術者集団「Adeptus Mechanicus」へのオマージュもあるのかもしれません。
  • 法律上の問題: 現時点では、この名前に関する法的な問題は特に報じられていません。

その他の子供たちの名前

ビビアン

マスクには他にも、最初の妻ジャスティン・ウィルソンとの間に5人、Neuralink社の幹部シボン・ジリスとの間に2人(以上?)の子供たちがいます。

彼らの名前(グリフィン、ビビアン、カイ、サクソン、ダミアンなど)は、比較的伝統的で、一般的に「キラキラネーム」とは見なされていないようです。

ただし、ジャスティンとの子供の一人、ビビアン(元ザビエル)は、トランスジェンダーであることを公表し改名するとともに、父親であるマスクとの関係を断ちたい意向を示したことが報じられています。

海外での「キラキラネーム」ってどうなの?反応は?

 海外における「ユニークな名前」

日本で言う「キラキラネーム」にぴったり当てはまる言葉は海外にはありませんが、ユニークで型破りな名前は「unusual names(普通でない名前)」「unique names(ユニークな名前)」、あるいはセレブの子供によく見られることから「celebrity baby names」などと呼ばれ、注目を集めます。

特にアメリカでは、個性や創造性を大切にする風潮から、変わった名前をつけるトレンドがあります。

グウィネス・パルトロウの娘「Apple(りんご)」、カーディ・Bの娘「Kulture(文化)」、アリシア・キーズの息子「Egypt(エジプト)」など、有名人の子供の名前は度々話題になりますよね。

  • 法律による規制: とはいえ、何でもOKというわけではありません。例えばカリフォルニア州では、名前に使えるのはアルファベット26文字のみで、数字や「Æ」のような特殊記号、絵文字などは使えません。他の州や国(ニュージーランドなど)でも、子供の心を傷つける可能性のある名前(侮辱的な言葉や、長すぎる名前など)は禁止されることもあります。
  • 社会的な見方: アメリカは多文化社会なので、多様な名前が受け入れられやすい土壌はあります。それでも、あまりにも極端な名前については、「子供が将来いじめられたり、就職で不利になったりしないか?」と心配する声も聞かれます。

「X Æ A-XII」への海外の反応

マスクとグライムスの子供の名前、特に最初の「X Æ A-XII」は、発表されるやいなや世界中で大きな話題となり、まさに賛否両論を呼びましたね。

主な反応を見てみましょう。

  • 肯定的な反応:
    • 「未来的でクール!イーロン・マスクらしいセンスだ」(技術好きやファン層から)
    • 「テクノロジーと哲学が融合してる。子供の個性を尊重している証拠」(クリエイティブな業界の人々など)
    • グライムスのアーティストとしての世界観や、マスクの革新的なイメージに共感する声も。「物語の主人公みたいで素敵」とグライムス自身も語っていました。
  • 批判的・懐疑的な反応:
    • 「絶対いじめられる」「名前のせいで苦労しそう」(これは万国共通の心配かも)
    • 「Wi-Fiのパスワードかと思った」「暗号にしか見えない」(ユーモアや皮肉を込めて、ネットミームにもなりました)
    • 法的な問題を心配する声も。「出生届、受理されるの?」(弁護士などの専門家コメント)
  • メディアの報道: CNN、People、Fox Newsといった大手メディアも「仰天の名前」「奇妙な名前」として大きく報じました。X(旧Twitter)では「冗談だろ?」「どう発音するんだよ…」といった投稿が飛び交いました。
  • その後の反応: 二人目の「Y」、三人目の「Tau」が発表された際には、最初の「X」ほどの衝撃はなく、「またやったか」「もう慣れた」といった反応も見られました。とはいえ、グライムスが「?」という名前を希望した(そして却下された)ことなど、常識の枠を超えようとする試みは、引き続き議論の的となっています。

海外の一般の人々(セレブではない普通の人たち)の反応は、「個性の尊重」と「実用性」の間で揺れている感じです。

都市部やリベラルな考えを持つ層は「創造的でいいね」と評価する一方、保守的な層や子育て世代は「子供の将来が心配」と感じる、という傾向がありますね。

日本人の反応と海外との違い

日本における「キラキラネーム」

ご存知の通り、日本では「キラキラネーム」(あるいはDQNネーム)というと、漢字の本来の読み方や意味を無視した、当て字のような名前を指すことが多いですよね。

「光宙(ぴかちゅう)」や「黄熊(ぷう)」などが例として挙げられます。

1990年代頃から、個性を出したいという親の思いや、アニメ・漫画文化の影響もあって増えましたが、以下のような問題点も指摘されています。

  • いじめや就職活動で不利になる可能性(奇抜な名前が履歴書で敬遠されるなど)。
  • 名前を正しく読んでもらえない、役所などの書類手続きで手間がかかる。
  • こうした理由から、子供自身が大きくなってから改名を申請するケースも増えています(15歳から家庭裁判所に申し立て可能)。

日本の戸籍法では、名前に使える漢字(常用漢字・人名用漢字)や、ひらがな・カタカナといった制約はありますが、漢字の「読み方」については比較的自由度が高いため、結果として社会的に認知されにくいキラキラネームが生まれる背景にもなっています。

マスクの子供の名前への日本人の反応

イーロン・マスクの子供の名前、特に「X Æ A-XII」は、日本でもネットニュースやSNSで瞬く間に広まり、大きな反響を呼びました。

  • 驚きと戸惑い、そしてユーモア:
    • 「日本のキラキラネームなんて目じゃないレベル」「もはやパスワード」
    • 「人間につける名前なの?」「新曲のタイトルかと思った」(グライムスがミュージシャンであることから)
  • 批判的な意見:
    • 「子供が可哀想すぎる」「学校で絶対いじめられるでしょ…」(日本社会特有の「場の空気を読む」「目立たない方が良い」という同調圧力への懸念が強い)
    • 「読み方が全く分からない」「役所の手続きとかどうするの?」(実用性を重んじる視点からの批判)
  • 肯定的な(あるいは理解を示す)意見:
    • 「未来感あってかっこいい」「イーロン・マスクらしい破天荒さ」(テクノロジーや彼の革新性を評価する声)
    • 「日本だってキラキラネームは沢山いるし、個性の表現では?」(特に若い世代や、多様性を重視する層からの意見)
  • メディアの扱い: Excite Japan、HuffPost Japan、NewsPicksといったメディアも「驚愕の名前」「ぶっ飛びすぎ」といった見出しで報じました。Xでは「ヤバい名前だけど、話題作りとしては上手い」といった声もありましたね。

日本と海外の反応、何が違う?

マスクの子供の名前に対する反応は、日本と海外(特にアメリカ)で、文化的な背景の違いが表れているようです。

  • 文化的な背景:
    • 日本: やはり「和」や「普通」を重んじる同調圧力が根強い社会です。そのため、奇抜な名前は「悪目立ちする」「親のエゴ」と見なされ、批判的な意見が多くなりがちです。
    • 海外(特に米国): 個人主義と多様性が重視される文化。セレブのユニークな名前は「個性的で面白い」と受け止められる側面もあります。もちろん、やりすぎは良くない、子供がかわいそう、という懸念は共通して存在しますが。
  • 実用性への意識:
    • 日本: 漢字文化ということもあり、名前の「読みやすさ」「書きやすさ」「書類上の扱い」といった実用面を非常に気にする傾向があります。「X Æ A-XII」のような名前は、「発音できない」「どうやって書くの?」と、実用性の低さが特に問題視されますね。
    • 海外: 発音やスペルの難しさはもちろん問題になりますが、多文化社会ゆえに様々な響きの名前が存在することへの耐性は比較的あります。「X」や「Y」といったシンプルな愛称で呼べばいいのでは?という見方もあります。
  • いじめへの懸念:
    • 日本: 学校という閉鎖的なコミュニティでの「いじめ」や「仲間外れ」を非常に恐れる傾向が強く、名前がその原因になるのでは、という心配の声が際立ちます。
    • 海外: いじめへの懸念はもちろんありますが、一方で、セレブの子供は一般の子供たちとは違う環境(私立学校など)で育つため、名前の影響は限定的かもしれない、という見解もあります。
  • メディアの報じ方:
    • 日本: キラキラネームを「奇抜」「非常識」といった切り口で、ややセンセーショナルに報じる傾向があります。マスクの名前についても「ぶっ飛んでる」「ヤバい」と、面白おかしく取り上げられることが多い印象です。
    • 海外: セレブゴシップの一つとして報じつつ、賛否両論を比較的バランス良く紹介します。ネットミームやジョークのネタになることも多いですが、名前に込められた(とされる)哲学的な意図について言及する報道も見られます。

なぜマスクはこんな名前をつけたのか? その動機

マスクとグライムスが、これほどまでにユニークな名前を子供たちに選んだ背景には、彼ら独自の哲学や価値観、そして文化的背景があるようです。

考えられる理由をいくつか挙げてみましょう。

未来への強い志向とテクノロジー愛

  • マスクの描く未来像: マスクは「人類を火星に移住させる」「AIと人間が共生する未来を作る」といった壮大なビジョンを掲げるイノベーターです。子供たちの名前(X、Æ、Exa、Tau、Technoなど)は、数学、科学、テクノロジーといった、彼が重視する分野を象徴し、未来への希望や期待を込めているのでしょう。「X」は未知の可能性、「Tau」は普遍的な科学定数を表している、というように。
  • グライムスの芸術的世界観: 一方のグライムスは、SFやファンタジーから強い影響を受けた、独創的な世界観を持つアーティストです。名前に「エルフの言語(Æ)」や「暗黒物質(Dark)」といった要素を取り入れるのは、彼女らしい表現と言えます。「Æ」にはAIと愛(Love)の融合という意味も込めているそうです。
  • 二人に共通する哲学?: 彼らは子供たちの名前を、まるで「物語の主人公」や「人類の進化の象徴」のように捉えているのかもしれません。グライムスは子供に「痛みと美しさの空想」を託したいと語り、マスクは「出生率の低下こそ文明の危機」と訴え、子作りそのものを重要なミッションと考えている節があります。

 個性の重視と「普通」への反発

  • 既存の規範を壊す姿勢: マスクは、ビジネス(テスラの既存自動車産業への挑戦など)や政治(DOGE構想による政府改革案など)においても、常に常識や既存のルールを打ち破ろうとしてきました。命名に関しても、伝統的な家族観や「普通の名前」といった枠組みを拒否し、自分たちの価値観を前面に出すことを選んだ、と言えそうです。
  • セレブリティとしての自己表現: アメリカのセレブ文化では、ユニークな名前をつけることでメディアの注目を集め、自身の個性を際立たせる、という側面もあります。マスクとグライムスは、その中でも特に極端な形でこれを実践したと言えるでしょう。「X Æ A-XII」という名前が世界中で話題になったこと自体が、ある種の「マーケティング効果」もあったのかもしれません。
  • 子供自身の選択を尊重?: グライムスは以前、「子供のジェンダーは、本人が決めるまで公表しない」といった発言もしていました。名前に関しても、既存の固定観念から子供を解放したい、という思いがあるのかもしれません。「Y(Why?)」という名前には、常に疑問を持ち続け、探求していくことを奨励する意図がある、とも解釈できます。

人口増加という「使命感」

  • 出生率低下への強い危機感: マスクは繰り返し「出生率の低下は、人類文明にとって最大のリスクだ」と警鐘を鳴らしています。自らが12人以上の子供を持つことで、その危機感を訴え、人口増加の重要性を身をもって示そうとしているかのようです。ユニークな名前は、子供たち一人ひとりを「特別な存在」として際立たせ、人類の未来を担う象徴として位置づけたい、という思いの表れかもしれません。
  • 自身の遺伝子を広めたい?: マスクが自身の遺伝子を後世に残すことに強いこだわりを持っている、という見方もあります。ユニークな名前は、ある意味で「マスク家」というブランドを、より印象的に、未来へと刻み込むための戦略、と考えることもできるかもしれません。「Techno Mechanicus」という名前には、技術革新を受け継ぐ者としての期待が込められている、なんて深読みもできそうです。

南アフリカでの原体験の影響

マスクが南アフリカで過ごした少年時代(特権的な環境、学校でのいじめ、父親との複雑な関係など)が、彼の自己肯定感の強さや、権威・常識への反発心を育んだ、という分析もあります。

命名における「常識破り」も、こうした彼のパーソナリティの延長線上にある、と見ることもできそうです。

まとめ:未来を映す?物議を醸す名前たち

イーロン・マスクの子供たちの、特にグライムスとの間の3人「X Æ A-XII」「Exa Dark Sideræl(現在はY)」「Tau Techno Mechanicus」に見られるユニークすぎる名前は、日本の「キラキラネーム」の概念をはるかに超え、世界中で話題となりました。

テクノロジー、科学、哲学といった要素を詰め込んだ未来的な命名は、彼らなりの深い意味があるようです。

海外では「未来的でクール」「個性の尊重」といった肯定的な声がある一方で、「子供がかわいそう」「実用的じゃない」といった批判や懸念も多く聞かれます。

特に日本では、同調圧力や実用性を重んじる文化から、「非常識だ」「子供がいじめられる」といった批判的な意見が目立ち、「キラキラネーム」に対する社会的な抵抗感の強さがうかがえます。

マスクたちがこうした名前を選んだ背景には、彼らの未来志向のビジョン、既成概念にとらわれない個性的な生き方、そして「人口を増やさねば」という強い使命感があるようです。

子供たちを「人類の進化を担う特別な存在」と位置づけ、その名前を通じて壮大な物語を語ろうとしているのかもしれません。

南アフリカでの経験が、彼の常識にとらわれない姿勢を形作った可能性も考えられますね。

イーロン・マスクの命名は、彼のビジネスや政治的な言動と同じく、常に常識の枠を超えた挑戦であり、これからも私たちに驚きと議論を提供し続けてくれることでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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