1980年代後半のデビュー以来、女優・歌手として長年第一線で活躍し続ける高岡早紀さん。
その妖艶な雰囲気と確かな演技力は、映画、ドラマ、舞台で多くの人々を魅了してきました。
しかしその一方で、プライベートでは離婚、熱愛、事実婚、お子さんに関するスキャンダルなどが報じられることもあり、「魔性の女」といった家庭や子育てとは少し離れたイメージが先行。
「家事しない」「料理しない」という印象が、長年ファンや世間の間で根付いていたのではないでしょうか。
ところが近年、高岡さんがご自身のYouTubeチャンネルで公開する料理動画が、意外にも(失礼!)大変好評を博しているのです。
昔からの彼女のイメージを持つ方にとっては、まさに目からウロコかもしれませんね。
彼女のYouTubeでの実際の評判や、なぜこのような変化が起きたのか、その背景や理由をじっくりと調査し、分析してみました。
高岡早紀のYouTube料理動画、実際のところどう?

高岡早紀さんは2023年2月、公式YouTubeチャンネル「高岡早紀 -Saki Takaoka-」を開設しました。
このチャンネルはサイバーエージェントの「おもしろ企画センター」が運営をサポートしており、ファッションやメイク、プライベートの様子と共に、料理動画も積極的に公開しています。
特に注目されているのは、次のような動画です。
- 自宅キッチンでの手料理風景(2023年4月公開): 広々とした素敵なご自宅のキッチンで、高岡さんが次男さんと一緒に夕食を作る様子が公開されました。メニューは「ラムしゃぶ」。キノコやレタスを準備し、時には白ワインを片手に調理する姿は大きな話題に。「なんて素敵なキッチン!」「自然体なのにカッコイイ」といった絶賛の声が寄せられました。
- クリスマス料理の総集編(2023年12月公開): 高岡家の定番クリスマス料理を紹介したこの動画では、簡単なのに見栄えのするレシピが披露され、「華やかで真似したい!」と大好評でした。
- こだわりの晩ごはんレシピ(2024年10月公開): 豚バラネギ塩レモン鍋やサムゲタンといった、お店顔負けの豪華な夕食レシピを紹介。視聴者からは「本当に憧れます」「見ているだけで癒やされる」といった声が多数集まりました。
- 手作り和食の食卓(2025年1月公開): Instagramでも公開されたメカジキの塩焼きや小松菜の炒め物など、和食中心の家庭料理が「まるで定食屋さんみたい」「副菜の種類が豊富ですごい」と大きな反響を呼びました。
視聴者のコメントをのぞいてみると、「料理上手で尊敬します!」「おしゃれなライフスタイルが眼福すぎる」など、彼女の料理スキルや気取らない自然体な姿に魅了される声で溢れています。
また、センスの良い豪華なキッチンや手際の良さも注目ポイントで、料理動画は彼女の新たな一面を引き出すことに成功しているようです。
その一方で、「意外すぎる!」「家事しないイメージだったから本当に驚いた」といった、従来のイメージとのギャップに驚く声も少なくなく、それがまた話題性を生んでいるのかもしれません。
なぜ「家事しない」「料理しない」イメージが強かったの?

高岡早紀さんが「家事しない」「料理しない」というイメージを持たれてきた背景には、彼女のこれまでのプライベートな報道やメディアでの扱われ方が大きく関わっているようです。
- 「魔性の女」というパブリックイメージ: デビュー当初からミステリアスで妖艶な雰囲気をまとっていた高岡さん。1994年の映画『忠臣蔵外伝 四谷怪談』での大胆な演技は大きな話題となりました。その後も、2019年のドラマ『リカ』で見せたサイコパスな役柄や、2024年のTBSドラマ『笑うマトリョーシカ』でのミステリアスな役どころなど、家庭的なイメージとはかけ離れた印象が定着していきました。
- プライベートに関する報道: 1996年に俳優の保坂尚希さんと結婚し、二人の息子さんをもうけたものの、2004年に離婚。その後も事実婚や熱愛が報じられたり、お子さんが学校で問題を起こしたといった噂(週刊誌による報道で、真偽は未確認)が流れたりと、家庭的な側面よりも恋愛やスキャンダルに注目が集まることが多かったのです。2025年4月には、くわばたりえさんのYouTubeチャンネルで、過去の週刊誌による盗撮経験を振り返り、「本当に失礼な話ですよね」と語るなど、メディアによる過剰な報道が、彼女のイメージを一層ミステリアスなものにしていた側面もあるでしょう。
- 家庭との距離を感じさせる言動: 高岡さんはインタビュー(『婦人公論』2021年6月号)で「17年間、ひとりで3人の子育てをしてきました」と語る一方で、家庭内の具体的なエピソードについては控えめでした。メディアでは女優としての活動や恋愛遍歴が強調され、家事や料理をする姿がほとんど想像できなかったため、「家事しない」というイメージが強まっていったと考えられます。
何が彼女を変えた? YouTubeで料理を始めた背景とは

高岡早紀さんがYouTubeで料理動画を始めた背景には、いくつかの理由が考えられます。
彼女のライフスタイルの変化、視聴者との新しい接点を作りたいという思い、そしてこれまで見せてこなかったプライベートな一面を届けたいという意図があったのではないでしょうか。
- ライフスタイルの変化と家族との時間
- コロナ禍での変化: 『婦人公論』(2021年6月号)のインタビューで、高岡さんは新型コロナウイルスの影響で仕事が一時ストップした時期に「自宅で母や子供たちと過ごす時間が増えた」と語っています。この時期にボールペン字の通信講座といった新たな趣味を始めたことも明かしており、プライベートな時間の使い方が変わってきたことがうかがえます。
- 子育てのフェーズの変化: 高岡さんのお子さんたちは、長男(1998年生まれ)、次男(2000年生まれ)、長女(2010年生まれ)とそれぞれ成長し、2023年の時点では全員が成人またはティーンエイジャーです。子育ての負担が少し軽くなり、家族との時間をより楽しむ余裕が生まれたのかもしれません。YouTubeでは次男さんと一緒に料理をする微笑ましい姿や、長女さんがキッチンで楽しそうに踊る様子も見られ、家族との自然なコミュニケーションが伝わってきます。
- 家庭でのあり方: 2023年7月のYouTube動画で、高岡さんは「子育てに関して特別なルールは設けていませんが、基本的なコミュニケーションは大切にしています」と語り、お子さんたちとの関係性を重視している様子。料理動画を通じて、母親としての顔や家庭でのリラックスした一面を見せることで、これまでのイメージを少し変えたいという思いがあったのかもしれません。
- YouTubeという新たなプラットフォームへの挑戦
- 50代での新たな一歩: 高岡さんは2022年に50歳を迎え、デビュー35周年という節目を迎えました。そして2023年にYouTubeチャンネルを開設。サイバーエージェントのサポートを受け、「テレビでは見せない素の日常を発信し、50代女性のライフスタイルの参考になるような姿」を目指したと発表されています。YouTubeは、従来のメディアではなかなか見せられなかった「人間味あふれる魅力」を伝える場として、最適な選択だったのでしょう。
- 視聴者とのダイレクトな繋がり: YouTubeを通じて、視聴者から寄せられるコメントや反応を直接受け取れる点も大きいです。実際に、料理動画には「見ているだけで癒やされます」「本当に憧れます!」といったポジティブな反応がたくさん寄せられており、彼女の新たなファン層の獲得にも繋がっているようです。視聴者との距離を縮める手段として、料理は「家庭的で親しみやすい」テーマとしてぴったりだったのではないでしょうか。
- イメージのアップデートと自分らしい表現
- 「魔性の女」イメージからの変化: 長年「魔性の女」と呼ばれてきた高岡さんですが、YouTubeでは「自然体」「気取らない」姿がとても印象的です。料理動画で見せるリラックスした雰囲気や、お子さんたちとの仲睦まじい様子は、これまでのミステリアスなイメージを和らげ、親しみやすい一面を感じさせます。視聴者のコメントにも「意外と家庭的なんですね!」「こんな一面があったなんて知らなかった」といった驚きの声が多く見られ、良い意味でのイメージチェンジに成功しているように感じます。
- 自己表現としての料理: 高岡さんのキッチンは「まるでお店の厨房みたい」と評されるほど広く、調理道具も充実しています。料理動画では、白ワインを嗜みながら手際よく調理を進めたり、複数の料理を同時にこなしたりする姿が見られます。彼女にとって、料理は自分らしさを表現する一つの手段であり、ライフスタイルの一部として視聴者に見せることで、「完璧な女優」というよりは「等身大の素敵な女性」としての魅力を伝えているのかもしれません。
高岡早紀を変えたものは何だったのか?

高岡早紀さんがYouTubeで料理を始めた背景には、主に次の3つの要因が大きく影響していると見ることができます。
- ライフステージの変化: お子さんたちの成長やコロナ禍での生活の変化が、家庭で過ごす時間を増やし、料理や家族との交流をより楽しむ余裕を生み出したのでしょう。50代という年齢も、自分自身を見つめ直し、新たなことに挑戦する良いタイミングだったのかもしれません。
- メディア戦略の転換: YouTubeというプラットフォームを活かし、これまでの「魔性の女」というイメージをアップデート。視聴者と直接的に繋がることで、親しみやすさや家庭的な一面をアピールし、ファン層の拡大を意識したのではないでしょうか。
- 時代背景とトレンド: 2020年代に入り、YouTubeでの料理動画は一つの大きなトレンドとなりました。多くの芸能人が料理動画を公開する中で、高岡さんもこの流れに乗ることで、視聴者の興味を引きつけ、自身の新たな一面を効果的に発信したと言えそうです。
まとめ:高岡早紀のYouTubeでの評判と、この変化が意味するもの
高岡早紀さんのYouTubeでの料理動画は、視聴者から「憧れる」「癒やされる」といった高い評価を得ており、彼女の確かな料理スキルや気取らない自然体な姿が、新たな魅力を引き出しています。
かつての「家事しない」「料理しない」というイメージは、メディアが作り上げた「魔性の女」という報道やプライベートでのスキャンダルが主な原因で形作られたものでしたが、YouTubeを通じて家庭的な一面を積極的に見せることで、このイメージは大きく変わりつつあります。
その背景には、ライフステージの変化、メディア戦略の転換、そして時代の流れといった要素が影響しており、彼女自身の表現方法やファンとの関係性の再構築が感じられます。
高岡早紀さんのこの変化は、単なるイメージチェンジというだけでなく、50代の女性として新しいライフスタイルを提示し、同世代の女性やファンに良い影響を与える可能性を秘めているのではないでしょうか。
YouTubeでの料理動画は、彼女の多面的な魅力を伝えるための、非常に大きな一歩と言えるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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