はじめに ―― 音楽だけじゃない!藤井風のもう一つの顔
岡山県出身のシンガーソングライター・藤井風さん。ピアノを軸にした独自の音楽性と、ジャンルを超えた感性豊かな楽曲で、国内外から絶大な支持を集めています。YouTubeへのカバー動画投稿から一気にブレイクを果たし、今や日本を代表する唯一無二のアーティストですよね。
そんな藤井風さんには、音楽と同じくらい世間から注目を集めている「もうひとつの顔」があります。それがベジタリアンという食のスタイルです。
ご自身のSNSや楽曲の歌詞で公言するだけでなく、スタジアムライブではベジタリアンフードの監修まで手掛けるなど、その取り組みは非常に本格的で一貫しています。
いったい、なぜ藤井風さんはベジタリアンになったのでしょうか?いつからお肉を食べない生活を始め、普段はどんなものを食べているのか。そして、あえて自らの食生活を発信する理由まで、気になる全貌をわかりやすくお届けします。
藤井風はいつからベジタリアン?SNSで肉食べない生活を公言

藤井風さんがベジタリアンであることを最初に公言し始めたのは、活動拠点を地元・岡山から東京へ移した2019年5月頃のことです。
ご自身のTwitter(現在のX)で、「ベジタリアンなのでハンバーガーは豆オンリーから作られたのを食べてます^_^」というコメントを投稿。デビューして間もないこの時期から、自分の食への信念をとても自然な形で発信していました。
さらに2020年7月には、湖池屋の大豆を使ったお菓子「罪なきからあげ」について「わしみたいなベジタリアンには嬉しい一品でした😆」と喜びの声をアップ。動物由来の成分が使われていないため、気兼ねなく楽しめるお気に入りのおやつになったようです。
また、大ヒット曲『へでもねーよ』の中には「野菜ばっかの生活しよんのに」というフレーズも登場します。ご自身の普段の生活を、そのまま楽曲の歌詞に落とし込んでいるのがわかります。
肉を食べなくなったのは15歳から!

長年ファンの間で「いつからベジタリアンになったの?」と話題になっていましたが、2022年7月31日の公式Instagramストーリーズで、ご本人がその時期を明かしてくれました。
「両親がベジタリアンで、中学卒業して給食が無くなってから、お肉を食べることがなくなった! あと動物がシンプルにかわいい」
つまり、お肉を食べなくなったのは中学校を卒業した15歳頃からです。
ご実家は「ミッチャム」という喫茶店でお肉のハンバーグもメニューにありましたが、ご両親は二人ともベジタリアンでした。そのため、家庭では積極的にお肉を食べる習慣がなく、給食がなくなったタイミングで自然な流れでベジタリアンへとシフトしていったそうです。
なぜお肉をやめたの?「動物がかわいい」という真っ直ぐな思い

「なぜベジタリアンになったのか?」という理由について、ご本人が最もはっきりと語っているのが、2021年10月20日のInstagramでの英語のメッセージです。
“why I decided to be a vegetarian. Animals. they’re just so cute”
(私がベジタリアンになろうと決めた理由。動物たち。彼らはなんてかわいいんだろう)
元々はお肉が大好きだったそうですが、「動物がかわいいから食べないことにした」という、とてもシンプルで優しい理由でした。
美味しいお肉料理が街中に溢れている日本において、親元を離れてからもこのスタイルを貫き通しているのは、並大抵の意志ではありません。SNSで鹿と戯れる写真を投稿するなど、「動物を傷つけたくない」という真っ直ぐな優しさが、日々の食の選択にそのまま繋がっています。
ペスカタリアンって本当?魚介類や卵はどうしてる?

「ベジタリアン」と一口に言っても、実はいろいろな種類があるのをご存知でしょうか。
- ヴィーガン:お肉、魚、卵、乳製品など動物性のものを一切口にしない
- ラクト・ベジタリアン:乳製品は食べるけれど、お肉、魚、卵は食べない
- オボ・ベジタリアン:卵は食べるけれど、お肉、魚は食べない
- ペスカタリアン(ペスコ・ベジタリアン):魚介類、卵、乳製品は食べるけれど、お肉類は食べない
過去のInstagramの投稿を見ると、藤井風さんはカキフライやチーズハトックを楽しむ様子をアップしていました。このことから、お肉は食べないけれど魚や乳製品は口にする「ペスカタリアン」というスタイルを実践しているようです。
ただ、「ゆくゆくは魚なども食べないようにしたい」とお話しされていたという情報もあり、今後はさらに純粋な菜食主義(ヴィーガン)へとステップアップしていくのかもしれません。
ひよこ豆やソイプロテインも!自炊とこだわりの栄養補給

お肉を食べないとなると「栄養はどうやって摂っているの?」と気になりますよね。激しいライブパフォーマンスをこなす藤井風さんを支える、5つの栄養源をご紹介します。
① 大豆ミート(プラントベースミート)
お肉の代わりに大豆で作られた植物性の代替肉を積極的に取り入れています。過去にモスバーガーの「ソイシーバーガー」をSNSで紹介したところ、翌日にはその商品の売り上げが倍増したそうです!影響力の大きさがうかがえますね。
② ベジタリアンの強い味方「卵・乳製品」
チーズなどを日常的に楽しんでおり、特に卵は良質なたんぱく質やビタミンをバランス良く含むため、お肉を食べない食生活において大切な栄養源になります。
③ 栄養満点な「ひよこ豆」などの豆類
「畑の肉」と呼ばれる大豆をはじめ、食物繊維や鉄分が豊富なひよこ豆(チックピー)などの豆類は、植物性たんぱく質の宝庫です。
④ ソイプロテイン・プロテインバー
アーティストとしての体力作りに欠かせないたんぱく質は、大豆由来のソイプロテインから摂取しています。手軽に持ち運べるプロテインバーは、忙しいツアー中などの心強いお供になっているようです。
⑤ 野菜たっぷりの自炊とヴィーガン弁当
ご自身での自炊にも意欲的で、全国ツアーの楽屋で用意された彩り豊かなヴィーガン弁当を、とても嬉しそうにSNSへ投稿する姿がたびたび話題になっています。
アヒンサー(非暴力)の精神 ―― 音楽のルーツと繋がる哲学

この食生活を深く知る上で欠かせないのが、彼が大切にしている精神的な価値観です。
デビューアルバムのタイトル『HELP EVER HURT NEVER』は、インドの聖人サイババの言葉で「常に助け、決して傷つけてはいけない」という意味があります。
これはインドの宗教哲学に根付く「アヒンサー(非暴力)」という、あらゆる生き物を殺したり傷つけたりしてはいけないという教えに深く結びついています。セカンドアルバムの『LOVE ALL SERVE ALL(すべてを愛し、すべてに仕えよ)』も同じくサイババの言葉です。
毎朝の瞑想を日課とするなど、精神世界を大切にしている藤井風さん。「あらゆる生き物を傷つけない」という哲学は、彼の音楽の世界観と日々の食事の選択、その両方を貫く太い軸になっています。
フードロスや環境問題へも配慮 ―― 発信し続ける深い理由

藤井風さんがただ個人の習慣としてだけでなく、あえてSNSなどでベジタリアンであることを発信するのには、明確なメッセージが込められています。
2022年秋に開催されたスタジアムライブでは、ご自身が初監修した飲食ブース「KAZE KITCHEN」が登場しました。大豆ミートバーガーやソイミートのガパオライスなど、メニューはすべて地球環境に配慮したベジタリアンフード。
日本において、ここまで大々的に動物への愛情や食品ロス問題についてメッセージを発信するアーティストは非常に珍しい存在です。ファミレスで他の人が残したものまで食べてしまうほど、フードロス(食べ残し)をなくしたいという強い思いを持っているそうです。
まとめ ―― 藤井風の食生活は「生き方」そのもの
藤井風さんのベジタリアン生活は、単なる健康法や一過性のブームではありません。
- きっかけ:15歳頃(給食がなくなり、ベジタリアンのご両親の影響から)
- 理由:動物がかわいいから(動物愛護)
- 哲学:HELP EVER HURT NEVER(非暴力の精神)
- 実践:ペスカタリアンとして大豆ミートや卵、豆類、ソイプロテインを活用
- 発信:フードロスや地球環境への意識を広めるため
お酒やタバコをたしなまず、毎朝瞑想を行い、大豆ミートと動物たちを愛する毎日。彼がお肉を食べない選択は、パフォーマンスではなく「どう生きるか」という真摯な問いの表れです。
彼の作る音楽が私たちの心を深く揺さぶるように、その優しさに満ちた食の選択もまた、多くの人に新たな気づきを与え続けています。
おくやまどうも、管理人の「有為之おくやま」です。
藤井風さんの徹底したベジタリアン生活についてまとめましたが、正直な本音を言わせてください。
「動物がかわいいのは痛いほど分かるけど、焼肉や唐揚げの誘惑に一切負けない精神力、いくらなんでも人間離れしすぎじゃありませんか!?」
いや、営業マン時代に接待で焼肉ばかり食べていたおじさんからすると、お肉の美味しさをあっさり手放せる彼のストイックさに、ただただ驚愕するばかりですよ(汗)。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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