サカナクションのリーダーとして、日本の音楽シーンを牽引し続けてきた山口一郎さん。
エレクトロニカとロックを融合させたあの革新的なサウンドの裏側で、彼が「うつ病」という難敵と戦っていたことをご存知でしょうか。
2022年からの一時的な活動休止、そして復活へ。
ネット上では「躁鬱ではないか?」「いつから悪かったのか?」といった心配の声も上がっています。
今回は、山口さんが活動休止に至った本当の理由や、噂される「双極性障害(躁鬱)」との違い、そして2025年現在に至るまでの回復の道のりを、ご本人の発言や報道をもとにまとめました。
活動休止はなぜ?「うつ」はいつから始まったのか

山口一郎さんの体調に異変が現れ始めたのは、2022年の春頃のことでした。
倦怠感や帯状疱疹といった身体の不調が続き、同年6月、医師から「うつ病」との診断を受けます。これに伴い、7月からのライブ活動休止を余儀なくされました。
では、「なぜ鬱になってしまったのか」。
報道によると、最大の引き金となったのはCOVID-19パンデミックです。
ライブの中止や延期が相次ぎ、音楽業界全体が止まってしまったこと。これが、走り続けてきた彼にとって計り知れない精神的負担となりました。
また、パンデミック前の過密なツアースケジュールや、楽曲制作における「産みの苦しみ」も影響していたようです。知的な深みを追求するサカナクションの創作活動は、多大なプレッシャーを伴います。
いわば、長年の疲れと環境の急変が重なり、「燃え尽き症候群」のように心が悲鳴を上げてしまったのが、今回の活動休止の背景と言えるでしょう。
「躁鬱(双極性障害)」の噂と、過呼吸などの症状について

検索キーワードには「躁鬱」「双極性障害」といった言葉も並んでいますが、実際の診断はどうだったのでしょうか。
現時点で確認されている公式な診断名は一貫して「うつ病」であり、双極性障害(躁うつ病)という報道はありません。
なぜこのような噂が出たのかというと、山口さん自身が振り返りの中で「パンデミックが始まった頃、自分は躁状態だったんじゃないか」と語ったことがあるためだと思われます。
ただ、これはあくまで「過活動になっていた当時の自分」への自覚的な分析であり、医学的な診断とは異なります。
うつ病の症状は一進一退で、無気力になったり、興味が湧かなくなったり、眠れなくなったりと、かなり辛い状態が続いたそうです。
また、「過呼吸」について検索する方も多いようですが、直接的な報道は少ないものの、うつ病には不安発作や息苦しさが伴うケースも多々あります。山口さんの闘病記でも、ストレスによる激しい身体症状があったことが語られています。
復帰への道のり:「闘う」のではなく「病気と生きる」

「曲が作れなくなる」
音楽家にとって致命的ともいえる苦しみの中で、山口さんはどのように回復していったのでしょうか。
復帰は慎重に、段階を踏んで行われました。
まずは2023年10月から、ソロツアーを開始。彼はこれを「リハビリ」と位置づけ、2024年1月のツアー千秋楽で、ファンの前で初めてうつ病を公表しました。
大きな支えとなったのが、YouTubeでの配信活動やメンバーとの絆です。
2024年4月のアリーナツアー「SAKANAQUARIUM 2024 “turn”」での完全復活は、多くのファンに感動を与えました。

この過程で、山口さんの意識も変化していったようです。「新しい自分になって、病気を乗りこなす」。病気とただ闘うのではなく、それを受け入れて「生きる」という姿勢へのシフトが、復活の鍵となりました。
再発(揺り戻し)の不安を乗り越えて

うつ病は、良くなったと思っても症状がぶり返す「再発」のリスクがつねにつきまとう病気です。
実際、2025年8月には「揺り戻し」と呼ばれる症状が出たことを公表しています。「忘れて終わりだと思っていた」という言葉からは、この病気の根深さがうかがえます。
それでも、彼は歩みを止めていません。
YouTubeチャンネルの開設3周年を記念し、2026年3月には両国国技館でのイベント「山口一郎の遭遇」の開催も発表されています。また、新曲「怪獣」では、自身の病気をモチーフにするなど、苦しい経験さえもクリエイティブの力に変えています。
まとめ:山口一郎が私たちに見せてくれたもの
山口一郎さんの活動休止から現在までの流れを振り返ります。
- 発症時期: 2022年春頃から不調、6月にうつ病診断。
- 原因: パンデミックによる環境変化や創作のストレス。
- 病状: 診断は「うつ病」。躁鬱の噂は本人の回想に由来するが、公式診断ではない。
- 現在: 「揺り戻し」と向き合いながら、ライブや制作活動を継続中。
うつ病は誰にでも起こり得るもの。
「2年間苦しくて、しんどかった」と赤裸々に語りながらも、ステージに戻ってきた彼の姿は、同じような悩みを抱える多くの人にとって希望の光となっています。
このバックストーリーを知ることで、サカナクションの音楽がより深く、心に響くようになるのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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